プロローグ

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2027年2月8日 俺はいつも通り学校に通い、帰宅。 風呂に入り、母親が夜勤前に作り置きしている晩飯をオーブンレンジで温めて食べ、部屋に戻って携帯をいじり、眠くなったら寝る。 「お兄ちゃん! 自分の洗濯物は自分で畳んでって、何度言ったら分かるの!?」 そう言って俺の部屋に洗濯物を放り込んだのは、2つ下の妹だ。 「はいはい」 言い返す言葉も無い俺は、携帯をいじりながら適当に返事した。 例え言い返す言葉があっても、後々面倒になりそうなので言わないだろう。 ドアの方をチラッと見ると、妹は口を膨らませ勢いよく閉めた。 そんな生活を送っている16歳の俺は、何ひとつ不自由なく暮らしていた。 この平凡な日々が当たり前だと思っていた……。
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