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「いってきまーす」
妹と一緒に家を出た。
俺たちの通う学校は、中学と高校が隣接していて、当然登校する道も同じ。
家からは歩いて10分もあれば着く。
「雪だっ! 寒いー。これだから冬は嫌いなんだよー」
そう言って両手にハーッと息を吹きかける妹。俺はポケットに手を突っ込んで、その横を歩いていると、
「お兄ちゃん、最近変な事件がおきてるの知ってる?」
「変な事件? なんだよそれ」
「人が消えるの。現実的に言えば行方不明かな? 結芽(ユメ)の友達の知り合いに、消えた人がいるらしいんだ。」
人が消える!? そんな事起こるはずがない。そう思った俺は、
「都市伝説かなんかだろ? 誰かが面白がって言ってるだけだよ。」
そんな話をしていると、学校に着いた。
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