第一章 ~異世界へのミチ~

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「いってきまーす」 妹と一緒に家を出た。 俺たちの通う学校は、中学と高校が隣接していて、当然登校する道も同じ。 家からは歩いて10分もあれば着く。 「雪だっ! 寒いー。これだから冬は嫌いなんだよー」 そう言って両手にハーッと息を吹きかける妹。俺はポケットに手を突っ込んで、その横を歩いていると、 「お兄ちゃん、最近変な事件がおきてるの知ってる?」 「変な事件? なんだよそれ」 「人が消えるの。現実的に言えば行方不明かな? 結芽(ユメ)の友達の知り合いに、消えた人がいるらしいんだ。」 人が消える!? そんな事起こるはずがない。そう思った俺は、 「都市伝説かなんかだろ? 誰かが面白がって言ってるだけだよ。」 そんな話をしていると、学校に着いた。
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