第一章 ~異世界へのミチ~

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その晩。 テレビをつけると、ニュースはその事件の事ばかり。 そういえば最近テレビ見てなかったな。そう思いながら見ていると、 「ただいまー」 妹が帰ってきた。 「おかえり」 「今日は結芽がご飯作るね。お兄ちゃんが好きなカレー。でも、辛いの苦手だから中辛と甘口混ぜて作るね」 結芽は沢村先生の話題に触れないようにしている。いつも明るいが、こんなに一方的に話す奴じゃない。 「おう。じゃあ先に風呂入るな」 「はいはーい」 妹に気を使わせるのは嫌だったが、我慢するしかなかった。 そうでもしないと、笑顔が無くなる気がした。 そして、テレビをきって風呂場に向かった。
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