a Live 4

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あの時の少女が、N.C.へ売られて三日。 なぜか、少女が戻ってきた…。 「スラブ兄ちゃん…。」 「お前…確か売られた?どうして三日で?」 「わからないけど…あたしは、奴隷に出来ないって。」 「お前、名前は…。」 「ナズナ。」 「ナズナ…怪我してないか?」 「ムチで打たれた…あと、指を切られた…足の。一本だけ。」 「そうか…。血は?」 「今は止まってる。同じ奴隷のお兄さんが、止血してくれて。でも、まだ痛い。」 ナズナは、終始笑顔で答えた。 そんな姿を見て、イキルは心が痛んだ。 「チヌ。」 「なに?」 「ナズナの傷…ここじゃ何も出来ないから、ツゲじいに見せてこい。歩くのに、手貸してやれ。」 「わかった!ナズナちゃん、行こうか。」 チヌは、笑顔でナズナに手を差し出す。 「うん。」 「…ナズナ、お前いくつになる?」 「五つ。」 ナズナが不思議そうな顔をしつつ、答えた。 「そうか。早く行って見てもらえよ?」 笑顔のイキル。 「うん!!」 再びナズナは、笑顔で返事をし、チヌとツゲじいの所へと行った。 五歳のナズナが、足の指を切られ、ムチで叩かれ、使い物にならないと、ここへ戻される。 まだ、ナズナは殺されなかっただけましだと、オレは思っていた。 あの時までは…。
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