27人が本棚に入れています
本棚に追加
貴族は、顔が綻ぶのを隠す。
「そりゃあ、わかってますよ!五人ですね?わかりました!!」
そう言うと、S.C.内の中心まで歩く。
少し行くと入り口があり、一人貴族が入り口で、奴隷となる人間が逃げないよう、見張っている。
その見張りと相談をし、天聖族へ奴隷を渡す。
「ツゲじい。人が…。」
イキルが、目を丸くしながら呟く。
「ああ、今日は五人も男たちが売られた。」
「そんなに…。」
男たちは、特に逃げようとする者が多いので、手枷・足枷をつけ、足には重りも着けられる。
「天聖族様、どうぞ。」
「ああ、いい人選だ。では、礼の金は後日。」
「はい!!お待ちしております!!」
天聖族は、自分の車に五名の男たちを乗せ、研究所へ向かう。
「おい、俺たちはどこへ行って何をするんだよ。」
一人の、奴隷の男が言った、
「いいから、お前ら奴隷は黙って従え。」
バックミラー越しに、男を睨みつける。
「へいへい。天聖族様には逆らいません。」
男は、笑いながら言った。
最初のコメントを投稿しよう!