適齢期

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「航?」 「冴香……ごめん、寝てい?」 「え、」 「プレゼント、そこにあるから」 え? 私ひとりで開けるの? 婚約指輪を? そこは 普通はめてくれるものじゃない? だけど 気づけば彼からは 寝息が聞こえ始めていた。 「…………航っ」 「ん…?」 「これ、中指輪でしょ? はめてよっ」 私はバカだった。 なにを根拠に 指輪と決めつけていたのか。
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