出会い

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「……♪」 歌えもしない鼻歌を歌いながら、お菓子とジュースを居間に持ち込み、テレビを点ける。 ああ……最高。 緩い次女ですら、この状況を見れば烈火のごとく怒るだろうが、今日はまったくもって問題無い。 だいたい、お兄ちゃん達だって中学生の頃から散々夜更かししてたくせに、私だけダメとか不公平なんだよ。 そういえば、長女に至っては小学生の頃から徹夜してたとか聞いたことがあるようなないような……。 そんなことを考えながら、チャンネルを回していると、再放送の心霊番組をやっていた。 「……これにしよっと」 お兄ちゃんはともかく、私達は基本的に怖いのがそれほど得意ではない。 長女と私は人並みだが、次女はこういうのが死ぬほど苦手だったりする。最近、ちょっとは克服したらしいけど。 そんな事情もあり、我が家では心霊番組はあまり見ないし見れない。 しかし、今日は見れる! 内容は……まあ、ありきたりな設定の怪談話。そこそこ怖かった。 特に、夜中に一人で家に居たら、突然窓が叩かれての―― ガンガンガンガンガンガン!!! …………え?
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