2人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、別にいいや。」
「えっ?!どうして?」
ちづは目を見開いて俺を見つめる。
「本当は聞きたいけどさ。それって本当に聞いてもいいのか?
誰かに許可取らなくても大丈夫なのか?
俺、今日担任に言われた。
お前が俺を守ってくれたって。
なんでお前が俺を守ってるのかはよく分からないけど、なんか理由があるんだろ?
それも結構重要性が高そうだ。
だからさ、まだいいよ。」
「智は………智は今のままでいいの?
私なら耐えられないよ。
魔力が少ないってだけで馬鹿にされて………。
智は人一倍努力してるのに!!」
「いいわけない。
でも、どうしようもないだろ?
魔力の量は努力でどうこうできるものじゃないのはお前も知ってるだろ?
だからもういいよ。」
「智の、智の魔力はね………」
「やめてくれ!!
それ以上言うな!!」
俺は大声で叫び、ちづを見た。
ちづは驚いた目で俺を見ていた。
「悪い、もう帰る。」
俺は急いでちづの部屋から出ていった。
「智の魔力は………
危ないんだよ。」
最初のコメントを投稿しよう!