オシゴト

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翌日 俺たちは黒板に貼ってある紙を見て、驚いた。 その紙には 「今日のノルマ ギルドに行き、依頼を一つ解決すること。 ギルドランクも任務ランクも問わない。 複数で受けるのも可。 出来なかった者はこの学院から去ること。」 と書いてあった。 突然の課題に俺たちは戸惑った。一人を除いて……… 「よっしゃー! 実戦任務だぜ。 これで俺が活躍すれば、一気にギルド所属も夢じゃないぜ。 よし、行くぜーーーー!」 高宮だ。 っていうかあいつ、昨日ちづに負けたのに、なんでいるんだ? その事をちづに聞くと 「知らないわよ、あんな奴。 さ、私達も行きましょ。」 んん?私達? 「一人で行かないのか?」 「うん。智が心配だし………」 「駄目だ。 俺はちづに迷惑しかかけることが出来ない。 俺と一緒にいて得することはねぇよ。」 ちづは少し黙って、俺の顔をぶった。 「な、なにすんだよ!」 「智あんた馬鹿じゃないの? あんた一人じゃ依頼をこなせるか分からないから誘ってあげてるんじゃない! それとも何? 私には手伝って欲しくないわけ?」 「そんなことは………」 「じゃあ、いいわよ。 私一人で行くから。 あんたなんてもう知らないから。」 「お、おい………」 呼び止める前にちづは行ってしまった。 あいつなんであんな怒ってるんだ?
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