日本経済は復活しました

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 一部とはいえ生活必需品の最たる物である農産物の物々交換での売買が増えた事によって、お金を使わずに食料品が手に入るようになり、当然消費税の支払いは発生しない。その結果政府の税収はますます減少した。  ここで与野党が性懲りもなく談合して消費税率を一挙に100パーセントに上げた。つまり物を買うと、その値段と同額の消費税を払わなければならなくなったわけである。事実上全ての物の値段が2倍になった事になる。  物々交換と言っても普通の家庭では交換に出せる物に限度がある。だが従来の発想に囚われない一部の新興企業がこれを逆手に取った。インターネットで以前から使われていたショッピングポイントを、リアルの店舗でも使えるようにしたのだ。  ネットショッピングの雄である楽ちん市場という企業が業界を先導し、どこの会社のネットショッピングポイントも1ポイント1円になるよう基準を統一。ショッピングポイントはそれ以前から事実上の電子マネーだと指摘されていたが、法律上は通貨ではないのでポイントでする買い物には消費税は発生しない。
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