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森の上空を飛ぶアキ、眼下には抉られた大地が一直線に道を作っていた。
「酷いわね」
どれほどの魔法を使ったのか、城の前で感じた魔力。アキの記憶にはいない、これ程の力を持った人物は。
「ふふっ」
笑が溢れる、出会えるかもしれない。
私より強い人に。
抉られた道を真っ直ぐ進むアキ、やがて視界に目的であろう物が見えてきた。だがそれは、高陽していたアキを少しだけ落胆させてしまう。
「ドラゴン…か」
視界に見えたのは今にも飛び立とうとしているドラゴン、このような事はよくある。アキにとって自分より強い男と結婚する事が夢である、強い魔力を感じる度に初めて自分より強い男が!と思い、たどり着けばモンスターであったという事が。
「今回は当たりだと思ったのに…でも、あんな真っ黒なドラゴン見た事無いし、ギルド報告の為に倒そうかな」
ドラゴンが見えてから空中で停滞していたが、頭を切り替え攻撃の体勢に入ろうとしたとき、違和感を感じた
あれ?横にいるのは何?
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