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「特に名は無い」
ドラゴンも姫様は無視をするようで、姫様と反対を向きながらそう言ってきた
「じゃあドラで、今後一緒に行動するんだから呼び名が無いと色々面倒だし」
「好きにしろ」
「さて姫様、俺達はもう行くから、短い間だったけどまたな!」
姫様に向き直り改まって言う、すると先程の光景とは少し変わった姫様が居た、周りにあった渦は消え代わりに姫様の後ろに金色の巨大な魔法陣が浮かんでいた、よく見れば謎のドームも消えている、ピンチとチャンスは表裏一体ってね
「そうですね、短い間でしたがこれでお別れです」
姫様の巨大魔法陣がゆっくり回り出した
「永遠にね」
「急展開過ぎてついていけないマオであった」
「何を言っておるのだ?」
無視しただけでこんな事になるとは、旅の始まりと同時に敵を作るなんてこれも勇者の呪いか?
「神がいたら伝えて下さい、私の結婚相手を早く出しなさいと」
アキが左手を前に出す、それに合わせて魔法陣が高速で回り出し光だした
「さようなら」
手を横に振る、突如魔法陣から同等の太さを持ったレーザーが放たれた、虹色に光り輝くそれは美しくもあるが、哀しみに叫ぶ声にも似た不快な音が響き渡る。
ドラとの争いの時のように躱せば良いと思った、だがドラの光線よりも巨大、更に発射までの予備動作など無く手を振った瞬間放たれた。光だした時にドラは既に上空へ退避していた、魔法陣に見惚れていた自分を殴りた…
「この後の処理どうしようかしら」
未だ土煙巻くその惨状を目にしながらアキは呟いた
「ドラゴンは魔族の命令、と言うより洗脳だと思うからあのまま逃がしていいとして、このクレーターよねー」
アキは現状浮いている、アキの放った光線はマオを狙って真っ直ぐに放たれた、斜め上から、当然そのまま地面に当たりそこを中心とした見事なクレーターが作られていた。アキはまさにその言い訳を考えている
「魔族と戦闘になり…!魔族が魔力暴走させて自爆!そしてこのクレーターができた!完璧だわ!」
私ったらなんて頭いいのかしら♪
「もうやっぱり私は天才ね!」
「姫様って意外な性格してるんだな」
…え?
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