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「突如現れたただならぬ気配を突き止めに我は来た!そなたが魔王の傘下の者であれば今すぐ消しすみとしてやろう!」
目に見えるほどの魔力を纏い威嚇してくる
「んーあながち間違ってはないが」
「!ならば消え失せるがいい!」
ドラゴンの口が蒼白く輝く、刹那巨大な光線が放たれる
光線が通った後には地面が抉れ直線上の物は跡形もなく消え失せた
「危ないな、人の話はちゃんと聞こう」
ドラゴンの横から声が聴こえる
「そなた何をした?」
「ん?まあ、ちょっとな」
「次は外さん!」
ドラゴンが魔力を込めていくとき、そっとドラゴンに触れる
「だから、人の話を聞こう」
触れた瞬間蒼白い光りは消え、纏っていた魔力も消え失せた
「なんだこれは!魔力が無くなっていく!」
「その話は後な、まず俺は魔族じゃない」
「だがそなたは魔王の傘下と!」
「言ってねえよ!あながち間違って無いって言ったんだよ!」
なんだこの勘違いやろう!
「あと俺はこの世界の人間じゃない」
「!」
「別の世界から来たんだ」
「別の世界だと?…まあそれはよい、そなたが魔王の傘下があながち間違っていないというのは?」
「ああそれな、俺前の世界の魔王なんだよ」
ドラゴンは飛び退き距離を置いた、そしてまた威嚇してくる
「まてまて!この世界の魔王がどんなやつかは知らないが俺はそいつとは全く違うと断言する!」
「なぜそう言える?」
だってねえ
「俺人間大好きだもん」
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