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「は?」
「だって俺も人間だぜ?同種を殺すとか無いでしょ」
人殺しにはなりたくないんだよねー
「ならば何故魔王になった!」
「何故ってそりゃ、俺が魔界を統治すれば魔族は人間を襲わなくなるから」
ドラゴンは驚くような顔で話を聞いている
「それで平和に暮らしてたんだけど、魔王を倒して英雄になりたいって強欲な奴が現れてね、そいつがまた卑怯極まりない奴でさ、寝込みを襲われて飛ばされたって訳」
「そなた帰らなくてよいのか?」
「帰る方法がわからないんだよ、まあ帰ったところで人間界が無事とは思えないんだよね、俺がいなくなったら魔族は人間を殺しまくる筈だし」
俺を殺したらどうなるのか目に見えてるのに、本当にあのクソゴミムシ野郎はやってくれたな!死んでないけど
「大体わかった、そなたは敵ではないと思ってよいのだな?」
「ああそうしてくれ」
「なら我はもうここにいる理由はない、行かせてもらうぞ」
ドラゴンはその大きな翼を広げるが
「ちょっと待って!俺も連れていってくれ!」
「何故だ?」
「この世界のこと知らないし、帰る方法も探さなくちゃいけない、世界中を探す旅になりそうだから」
「我に乗って楽をしたいと?」
「その通り!」
我ながら図々しいことこの上ないな
「ふむ、よかろう」
だよなあ………!?
「いいの?!」
「ああ、我も暇してた所だ」
ラッキー!正直世界中歩くの本当に怠かったんだよね!
「ありがとうございます!」
よし!これで俺の人生異世界編がはじま「止まりなさい!」る?
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