夢幻妄想ゲーム

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頭に響く声。その声を聞き、ピタリと足を止め、踏み出した足を戻し、もう一度余分に足を後ろへと動かす。 その瞬間だった―――― と思う。目の前に大型トラックが突っ込み、横断歩道を渡っていた人達を突き飛ばした。 静まり返った町に、クラクション音と急ブレーキ音、そしてその光景を目の当たりにした1人の女の人の悲鳴が混和(こんわ)し、反響する。 僕の思考は一旦停止した。
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