桜舞うあの道で

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「わ‥っ」 「おっ‥と」 走り、すれ違う時にぶつかった互いのテニスバック。 ラケットが引っ掛かり私が倒れた。 「いたた‥」 「大丈夫ですか‥?あ‥血が‥」 そう言い掛け、ハンカチで擦り剥いた私の膝を止血してくれた。 「わっ!高そうなハンカチ!」 「いえ、安物ですよ。怪我をさせてしまい本当にすみません」 「私こそ‥ごめんなさい‥」 その人は私のバックを拾い尋ねてきた。
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