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「まさ、連れてきたよ?」 俺がそう言うと、カクテルを作っていた手をとめた。 「いらっしゃいませーっ☆」 満面の笑みで彼女達に微笑む。 「きゃー///モデルの鳥川優じゃん!」 「ここでバーテンダーやってんの?!やばっ//」 相変わらず高い彼女達の声が俺の耳に響く。 あーうぜぇ。 「カウンター席に致しますか?」 まさのこと気に入ってるみたいだし、たぶん‥ 「えー、どうする?」 「んぅ‥あっ!新野さんはどこで新曲歌われるんですか?」 えっ‥まさかこの娘、俺目当ての客? 「あそこです。」 奥の方のピアノが置いてある場所を指差す。 「あの‥じゃあ、あそこの席とか。駄目ですか?」 ピアノのすぐ近くの席を指差して、まゆみちゃんが俺にそう言う。 いや、いいけど‥ 「あの、私はカウンターでまゆみは向こうの席じゃ駄目ですか?」 「大丈夫ですよ。それではご案内致します。」 営業スマイルでカウンターへお客さんをご案内した。 「まゆみちゃん。お待たせしました、ご案内致します。」  
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