序章

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「ん?お前のクラスも今日は数名欠席か?」 各クラスの朝会の後、一時間目が始まる前の職員室。 ヒロトが出欠ボードへ人数を書き込んでいる時、丁度後ろを通ったのは紫の短い髪を持ち、黒いマントを羽織る女性教師、ノエルが立ち止まりホワイトボードを見る。 「えぇ。でもおかしいですね…」 「うむ」 二人は出欠ボードを見ながらその普通では考えられない数字を見つめていた。 その出欠ボードには各クラス平均5・6人の欠席があるのだ。 と… 『  ―!!』 「?……」 「?どうかしましたか?ノエル先生」 「…今テレパシーが……いや、気のせいだろう」 何かを感じ取ったノエルが一瞬反応したが核心がもてず、深く考える事はしなかった。
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