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全然、不良なんかじゃなかった。 バイクに乗って学校の中に入って来ている集団。 この学校は校則が緩い、悪く言えば不良高だから昼間にも門が開いている。 だから入って来ちゃったんだろう。 いや、問題はそこじゃない。 何故か全員高級バイクに高級スーツを着ている。 すると、一番前を走っていた一番高そうでデカいバイクがゆっくり止まった。 どうやら、学校の中を走り回ろうとしていたわけではなかったらしい。 「何だあのかっけーバイク」 怒っていた金田がバイクを見て目を輝かせボソッと呟く。 学校の先生達が慌てて外に出て対応しているがスーツ姿の人達は完全に無視している。 それにしても、なんて綺麗な身だしなみなんだろう。 身にまとっている物すべてがお洒落な高級品。 靴だってみんなピカピカで輝いている。
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