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「じゃあ…澤村、ここ解いて」 突然当てられ、伏せていた顔をバッと上げる。 「え?」 「え?じゃねーよ。今教えたばかりだから簡単だろ」 いや、聞いてなかったから何も分からない。 「えーと」 渋々席を立って辺りを見回して助けを求めるが、…誰も助けてくれないようだ。 「これ解けなかったら補習な」 「は!?何で!?」 あ、ヤバ。 大きな声を出してしまい私は慌てて口を抑えた。 「授業聞いてなかった罰」 先生がかなり楽しそうでイラつくんだけど…。 補習なんてめんどくさいし嫌。 どうしよう。 もー誰でもいいから助けて! ーーーと、必死に祈ったその時。耳が壊れそうな程の爆音が辺りに鳴り響いた。
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