0人が本棚に入れています
本棚に追加
流れる空気をめいいっぱい吸ってみる。
そうして僕は僕を確かめる事が出来る。
流れ込んだ青色は肺に流れて、心臓の扉を2、3回ノックする。
そうして、奥の奥から伝わってくるにおいを僕は感じるのだ。
ローラーがついた安物の椅子が、ギィギィと不満を漏らす。
「お前、重いよ…。」
しかし、椅子よ。
その不満を言ったところで、椅子が1つしかないこの部屋では、僕はお前に腰を掛けなければいけないし、お前もそれが生まれてきた意味なのだろう?とさえ思う。
最初のコメントを投稿しよう!