朝焼けハート

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   流れる空気をめいいっぱい吸ってみる。  そうして僕は僕を確かめる事が出来る。  流れ込んだ青色は肺に流れて、心臓の扉を2、3回ノックする。  そうして、奥の奥から伝わってくるにおいを僕は感じるのだ。    ローラーがついた安物の椅子が、ギィギィと不満を漏らす。    「お前、重いよ…。」    しかし、椅子よ。  その不満を言ったところで、椅子が1つしかないこの部屋では、僕はお前に腰を掛けなければいけないし、お前もそれが生まれてきた意味なのだろう?とさえ思う。
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