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ポンポンパンポーン。
気の抜けるような音がスピーカーから流れると、教室の中で好きな位置に座ったりしていた生徒たちは、各自指定された座席へと移動し、数秒後に少ししわがれた声が大音量で流れる。
『マイクの音を少しさげてくれ。どうも……。ゴホンッ、えー諸君。こんにちは』
気の抜けるような声で話し始めたのはこの学園生活の総括者である、校長先生だ。
『本日は、全体集会を行いますので。皆様各担任の先生の指示に従い、中央区域にある広場に集まってください。その際に異能の使用は一切禁止いたします。また、………―――』
「おい、全体で集まるってことはB区域やF区域のやつらもくるのか?」
「やばいよそれ」「ほんとだよ、いきなり暴動とかありえるぜ」
数人の生徒が声を発すると、それは教室全体に広がり、あっという間に校長先生の話し声が聞こえないほどの音量に変わる。
座席におとなしく座っていた生徒たちだが、勝手に立ち上がったり、廊下に飛び出す生徒までいた。
『なお、規則に順じない者は強制排除の対象となり、特別教育室に移ってもらうので。それでは5分後に広場で会いましょう』
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