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「おい、なんだよ!こっちくるなよ暑苦しい」
詰められた仲間内は狭さに文句を言って男子生徒を押し返す。
「ばか、やめろ!ふざけてる場合かよ!」
状況を理解しているのはオルレアの隣に座る男子生徒のみで、他の生徒は彼の急な態度の変化に笑を抑えているだけだった。
「なんだ?女の子に免疫ないのかお前!だっせーな、変われよ」
そういって入れ替わった生徒は同じような質問をオルレアに投げかけ、同じように返答され、すぐに他の生徒に入れ替わるというようなことを繰り返した。
ものの数分で冷やかしは消え、驚愕の表情でただ座るおとなしい生徒に変わった。
「お話は終わりかしら?」
自発的に話しかけてきたオルレアに、肩から震えた男子生徒たちはカクカクと頭を縦に振った。
「そう。わかったわ」
オルレアはそういうと懐からアメを取り出して、包みを開き、ほお張った。
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