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ただただ長い廊下を抜けると、そこは中央地区域広場と呼ばれていて、学園生活3日目に行った場所だった。
予想通りといえば予想通りだが、さっきまでいたD区域から歩いてきた距離的には到達し得ない場所なため、途中でいつの間にか能力の間を通っていたのだろう。
「なぁ、これどっかで能力のトンネル的なもの通ってるよな。いつだったか気がついたか?」
近くにいたやつが小声で他の生徒と話している。
「さぁな、おいアセビは気がついたか?」
「俺も気がつかなかった。かなりレベルの高い移動系異能者だろう。オリジナルかそれに近いレプリカル」
ざわざわしやがって、うるさいのは嫌いなんだよ。
「でも、そんなにすごいならなんとなく名前くらい出そうだけどな」
2万人もの異能者を管理する施設だぞ、対策用の異能者くらいいるだろ。
「だな、まぁもう廊下抜けるぞ」
外から入り込む光で薄暗く感じた廊下を抜けると、その先には大歓声と大きな舞台が用意されていた。
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