第1話 南西の死神

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「ああ、BとFはかなりやばいって聞いたぜ?能力が突出しすぎてて、監視レベルが俺らの4倍とか5倍とかって」  声のトーンを落とし、首をすくめながら男子生徒は言った。 「私たちの国ってどちらかというと、異能者で敵を感知して、戦略兵器で攻撃ってパターンがセオリーだったもんね。私、西北西支部出身だから、そういう危険な地域には派遣されたことなかったな」 「ウチも西北西支部出身だよ!でも、現場では会わなかったね」  数人の女子生徒が群がり、黄色い声を上げながら楽しげに会話を始めると、教室の騒がしさも収まり、各々がグループを作って会話をし始める。      
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