白狼の巻

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「何故?」 「ちょうどその闘いが起こった時、貴方の師が現われました。そこで、我が師は貴方の師と共に行くと言って聖天六将達から離れて行きました」 「そうだったのか。そこで、我ら白狼双牙聖拳の一門は聖天覇皇拳の奴に狙われてしまったのか」 「あ、話が少し外れましたね。確か黒狼双牙神拳を使う者を訪ねていましたね」 「あぁ。知っているのか」 「知っています。実は、白狼と黒狼は相対する流派と言われてますが、力を合わせると世を統べる事となると言われてます。黒狼双牙神拳の伝承者は消されたと伝わってますが、1人だけ生きてます」 「本当か!!」 「その者の名は、黒狼のジン。ジンという男は、赤ん坊の時にリュウ様も一緒にいてました。リュウ様とジン様は、ある人にあづけられたのです。そこに、リュウ様の師とジン様の師が現われそれぞれ引き取って行きました」 「だから知らなかったのか。あづかった人とは?」 「その人は、二つの流派を会得し白狼と黒狼の父と名付けられた者。貴方はここに訪れる前に会っています」 「もしかして、ロウの事か!」 「そうです」 リュウはロウに会いに戻ろうとしていた。
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