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「おい。出てこい、俺しかいない。そこに隠れているのは気づいてた。貴様の気でな!」
すると物陰からだれかが出てきた。
「さすが、白狼のリュウ」
「何者だ貴様!」
「申し遅れました。俺は、黄臥」
リュウは黄臥に対して警戒していた。
「貴様が黄臥か! ロウから聞いていた、よくもロウを倒したな!!」
「仕方ない事だ。邪魔をしたからだ、まだロウからくらったダメージで完全に治ってないがな。白狼のリュウよ、貴様をヴァンの所へは行かせん」
「何だと!」
「俺の拳を見切れるかな?」
黄臥は構えだし、リュウに攻撃を仕掛けた。
リュウは、何回か避けて距離を取った。
すると、リュウの身体から血が急に少しだけふきだした。
「何!? 全て避けたはず」
「リュウよ、残念だが避けれてない。俺の拳は黒狼双牙神拳の流派だが、分家にあたる流派のため名が違う。黒狼龍牙拳だ。別名にあたるが黒狼双牙神拳と変わらん」
「黒狼龍牙拳。聞いた事はある、その拳法は暗殺拳の1つ。貴様、何処でその拳を!」
「この拳は、代々受け継がれてきた。だから、貴様は出所なんて知る必要がない。そして、貴様はここで果てるがいい!!」
黄臥はまた構え出した。そして、リュウも構え出した。
「黒狼龍牙拳 奥義 爪龍斬(そうりゅうざん)」
リュウは、避けた。
「あたらん! 行くぞ、白狼双牙聖拳 奥義 閃烈脚(せんれつきゃく)」
黄臥はリュウの技をわざとうけて、リュウの動きを止めた。
「リュウよあまいな! 自ら技をうけて、動きを止めてやった。貴様の片足もらったぁァァ!」
黄臥はリュウの右足の気孔をついた。
(うがぁぁァァァ)
「リュウよ、気孔をつかれた右足は動かんはずだ」
「何!! 右足が動かんだと。くそっ、動きにくいぜ。だが、貴様もダメージがあるはずだ」
「確かにダメージはある。だが、技をくらうと同時に我が拳を少しぶつけたから軽減して受け止めたのだ」
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