アパート-2-

2/15
前へ
/87ページ
次へ
-アパート2- アパートに着いた俺は まずは傷の手当てをしようと考え 血だらけの上衣を脱いだ。 「こりゃぁ、手当てとかのレベルじゃ無いな..」 [私に、任せろ。傷を抑えてくれ。] 言われるままに傷を押さえると、 掌が変化しはじめる 手首から先が溶ける様に傷をおおい、右腕から外れた。 [とりあえず、これで問題は無いな。] 「とりあえず、か。」 まぁ、いい。 兎に角、聞きたい事が沢山あったが、それ以上に 眠りたかった。 [疲労を回復するのは良いことだ。落ち着けば、冷静に話しが聞けるだろう。] 答える気力も無かった。 誰もが思うだろう。 俺は、これが夢だったら いいと考えながら おちてゆくように 眠っていた。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加