無邪気な双子の少年たち

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ほんと、フィッシュバーガーうまいなあ。 ソラトはもぐもぐ食べ続けた。 ソラトはこの家にやってきたアオト、そしてソラトを初めて買った主のえみのことを考えた。 いわゆる、ソラトは中古のドール店で売られていた。 前の主が俺を売ったのだ。 前のソラトの主は中学生の普通の女の子。 着せ替えなどはしなく、ただ部屋に飾られた存在だった。 ある日親戚のいとこがきて、そのいとこは主より6歳くらいの女の子にアオトをあげた。 しかしその女の子はドールを大事にしないこで、いつもアオトはその女の子に蹴られたりボコボコにされた、、 人形だから痣はないけど、悲しかった。 前の主が良かったなとソラトは思い返す。 やがてその女の子は中学生になり、ドールに興味なく、ソラトを売ることにした。 こうしてえみはソラトを買い、初めてのドールと主の新しい出会いだった。
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