真珠姫

2/2
前へ
/73ページ
次へ
  あなたの髪に、 優しく絡む 海の香り 唇は、桜貝色 水面のように波打つ 白いドレスは、 あなたの心 僕は、あなたが 綺麗な珠玉になることなんて、望んじゃいません いびつな、そのままの あなただけの形でいいんです そのいびつな あなたの形が愛しいから 殻を破ったあなたが どんな恋をして、 どんな結末を迎えようと、 僕は、静かに見つめています 僕の真珠姫 僕だけの美しい形 僕だけの愛しい形  
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加