プロローグ

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 朝、大好きな音楽が携帯電話から流れた。重たい体を動かし、それを止めた。今日から私は高校三年生。進路実現に向けて、毎日勉強をすることになる。そんな毎日が嫌とは感じないのは、きっと貴方がいるからだろう。私は朝ごはんを食べるために一階のリビングに降りていった。  貴方と初めて出逢ったのは2年生のとき。最初はただの『友達』だった。優しく、たまには意地悪な貴方をいつしか目で追い始めた。そのときは認めたくなくて、ただの好意だと。そして、今も私は自分の気持ちに戸惑っていた。だけど、ただ貴方の顔が見たくて、側にいたくて。だから、今日も元気に学校に行くんだ。大好きだから。
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