プロローグ

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 いつものようにかばんを持って、教室に志乃は入ってきた。 「おはよう、志乃」 「おはよう」眠たそうに志乃はあくびをした。相変わらず眠たそうだ。 「眠たそうだね」私は苦笑いをしながらそう言った。 「昨日、あまり寝てないから。早く帰りたい」いつもの文句も。元気そうでよかった。とりあえず、私たちは始業式のある体育館に向かうことに。  体育館の中にはすでに生徒が入っており、みな座っていた。遅れながらも私たちは入っていった。今年は、多くの先生が変わってしまった。知らない先生がほとんどという状態。それが若干心配だった。 「始業式を始めたいと思います」先生の言葉で始業式が始まる。といっても、だいたい20分くらいで終わるんだけど。  校長先生の長い話が終わり、始業式は終了した。 「新しい担任の先生、新任みたいだな」と志乃は背伸びをしながらそういった。 「うん。大丈夫かな?」 「さあ?」やや緊張しながら私たちはHRを受ける。
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