偏見

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 あれから数ヶ月が経ち、12月。私は無事内定を貰い、佳代も志乃も受験に合格していた。息を吐けば、白い息が出る季節。雪はまだ降っていない。私は雨が嫌いだけど雪は好きだった。ふわふわして、気持ちいいからだ。 「クリスマスかぁ。今年もぼっちだなぁ」思わず出たこの言葉。 「俺も一緒だけど?」といつの間にか聞かれてしまっていた。一番聞かれたくない志乃に聞かれてしまった。 「うわ!」 「そんな驚かなくても」と志乃は若干引いていた。 「いや、ごめん。独り言誰にも聞かれていなかったと思っていたから」志乃からある提案が。 「クリスマス、うちの家に泊まりにこない?どうせ暇だし」 「本当?」すごくうれしかった。 「いいよ」私は子供のようにはしゃいでしまった。うれしくてたまらなかった。
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