偏見

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 クリスマスまであともう少し。わくわくしながらも私はクリスマスプレゼントを買いに買い物に出かけることに。今日は佳代も一緒にいた。 「私にも何か買ってよ」と佳代は私の肩に頭を乗せておねだりしてきた。 「いいよ。あんまり高いのは買えないけど」 「やった!」すっかり元気になってくれて安心した。 近くのデパートに出かけた。何かいいものはないかな?どれが志乃に合うのだろうか。 「あ、私これが欲しい」そう言ってねだってきたのは色違いのイアリングだった。 「一緒に買わない?」 「私はいらないから。佳代の分だけ買うね」そういうと少し残念そうな顔をした。...。何か嫌な考えが頭をよぎった。  「ありがとう、凛大好き」 「大切にしてね」私はそのプレゼントを渡した。さて、あとは志乃のプレゼントだ。何かいいものはないのだろうか。色々見てまわってあるものが目に付いた。それは、おきものだった。ただの置物ではなく、さかさまにすると中の砂がひっくり返り、ゆっくりと落ちてくる綺麗なものだった。雪のように綺麗に落ちていく。一目で気に入り、買った。ちょっと子供っぽいかも。
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