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「てか、お前何でついてきてんだ」
「別にいいだろ。行き先は同じだ」
「本当は何だ」
「何だ!?お前何で私が、団子が食べたくておごらせてやると考えてたことを知ってるのだ?」
こいつ見かけによらず天然なのか?
「そんなこと考えてたんだな」
今気づいたらしくあわわわっと慌ててる。
「卑弥呼様がお通りだ~どけ~」
ありえない名前が聞こえて来て一応横の方に行き退いた。
「卑弥呼様が美濃の国から帰られましたわ」
お姫様とかが入る大きな籠を男たちが担いで歩いてる。兵士付きで…
俺たちの前を通り過ぎようとしたとき…
「止まれ」
俺たちの前で籠に似合わないアニメ声でそう告げた。
男たちは不思議そうな顔をしてるが止まった。
「そこの者たち、これから用事はあるか?」
顔は見えないが、声で誰もが子供だと思ってしまうほどのアニメ声だった。
「白野の団子を買いに行きますが…ニ乃様の使いで」
「後で他の者に買いに行かせよう。ちと、わらわと話さぬか?」
「卑弥呼様の願いとあらばわたくしはかまいませぬが…」
「決まりじゃな。ついてまいれ」
男たちが動き出して俺たちも着いていった
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