時は梅雨の頃
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俺の前に居た彼は俺が歩き出せば肩を合わせて隣を歩き出す。 その時、二人は同じ傘の中に居た。 しかし俺には彼の旋毛が見えるばかり。 おそらく赤く潤んだ彼の瞳を見つめる事は出来なかった。 けぶる霧が被らなくなった目の端に、溜まった雫が頬を伝い流れる。 耳に染み入った水が嫌な音を立てて流れ落ちていった。
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