時は梅雨の頃

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真昼でも夕暮でもない中途半端な時刻の為だろう、人影もまばらだ。 時折、コンビニに飛び込む客やそこから傘を手に出て来る客だった者が僅かに居たがそれもしばらく見ない。 何で俺は、こんな所で座り込んでいるのか。 「俺の…」 …せいか。 似合わない自問をしてみる。 知らず口端が上がる。 我が儘が通らないからと言って彼に無茶を押し付けたのは俺だ。 でも彼は俺じゃない。
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