時は梅雨の頃

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そう俺は彼じゃない。 違う人間と分かり合うには互いが互いを考え、いとい合うしかないのだ。 そんな当たり前はわかっていても、その時になるとつい忘れてしまう。 行動が伴わない。 どうして俺の思い通りに彼は動かないのか、なんてほとほと自分勝手にも程がある。 そうなるように、願ったわけでも伝えたわけでもない。 俺は何もせず、ただ自分にとって都合が良いように、何故、俺の求めるようにしないのかと彼を責めるばかり。
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