時は梅雨の頃

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あまりにも長い間そうしていたから感じる事に鈍くなってしまったのかもしれない。 どうして、あんな事が出来たのか。 望む通りにならない彼に叱責をぶつけながら、俺は俺自身を思い通りにする事さえ出来ないのだ。 そんな事をしても彼を傷付けるだけだと、しては駄目だと思いながら俺はそれを止めなかった。 押さえ込むように、手と手を重ねた。
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