時は梅雨の頃
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それでも、それだから動けない俺が前の道を走り抜けた黄色の車を追い掛けて視線を茫洋と向けているとその向こうからゆらゆら、それは夢のようにやってきた。 「俺の…」 黒い傘がやってくる。 傘の歪な円は俺の目の前までくると止まる。 「…うん」 傘に隠れて見えない彼が頷いて、その傘が僅かに揺れる。 「なぁ」 帰ろうよ、と言うように傘が持ち上がって彼の口元が見えた。
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