時は梅雨の頃
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細く癖のない茶色の長めの前髪が俯いた彼の目元を隠している。 柄を立てた傘は俺の上に差し掛けられた。 許せとも済まないとも言えない俺に、彼は許すとも謝れとも言わない。 ただ、俺の傘を持って来て、俺に差し掛けるだけだ。 だから俺も、どちらも言わなかった。 「帰る」 そう言って俺は立ち上がると、彼が掴む柄を奪った。
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