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「フレッジか。まだ型の時間だぞ?この時間から見に来るなんて物好きだな。」
「カリンほどじゃないよ。まさか試験官なんて引き受けるなんてね。」
たしかに試験官なんてやってもたいした得も損もない。
しいて言うなら成績がぎりぎりの生徒の救済くらいだろう。
当然、カリンはかなりの成績上位者なので救済狙いでもない。
はたからみたら意味なんかないだろう。
しかしカリンには少しだけ意味があったのでニヤリと笑った。
「面白い子がいないかなって思ってね。そしたら案の定いたよ。しかも三人も。」
「へぇ、カリンが注目している子か…。カリンが面白いと思うなんてどんな子なんだろうね?」
「ふふっ、見てのお楽しみってことで。あ、さっそく一人目だよ。」
カリンはフィールド内にいる仁のほうを見た。
「へぇ…あれがねぇ…。確かにほかの子とは違うね。なるほど…面白そうだね。」
「そうだろう?む、準備ができたようだな。これから始まるぞ。」
「お手並み拝見…かな?」
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「お願いします!!」
そういって仁は背中に背負っている大剣を抜きはらった。
大剣使いは仁が今回最初だったので自然と注目が集まった。
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