剣の世界

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「…はッ!!」 仁は気合を入れて大剣を真横に振りぬいた。 そしてすぐに上に切り上げてそれを真下に振り下ろす。 3連撃技『トライアル』だ。 「次ッ!!」 仁は大剣を上段に構えて10連撃技の『クロスガイザー』を始めた。 「(まずは8回連続で左右斜め上から斬る!)」 仁は頭で唱えながら8回左右から振り込んだ。 「(そして中心に突き刺す!)」 唱えるより先に体が動いて中心に剣を突き刺した。 「ラスト!!」 大剣を一度引き抜くモーションをとり、振りかぶってそのまま真下に切り裂いた。 客席や控室にいる人はどうかわからないが仁には確かに風を切る音がした。 「…上出来だな。」 仁は小さくガッツポーズをして大剣を背中に収め控室の中に戻っていった。 ーーーーーーーーーーーーー 「…まだ入学していないのに大剣をあそこまで使いこなせるなんてね。やるね、あの子。」 「私もびっくりしてよ。まさか10連撃技の『クロスガイザー』を型でやるなんてね。」 「それに最初の『トライアル』もきれいだったね。」 カリンはフレッジの言葉を聞きながら評価をつけていた。 「…お、パーフェクトだね。」 フレッジが後ろから覗き見た。
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