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「おいおい、覗き見ないでくれよ。いちおう見せるなと先生方に言われているんだぞ?」
「僕には覗き見るなとは言われてないから~。」
「じゃあ今から先生の代わりに言ってやろう、覗かないでくれよ。」
そういってカリンは用紙を隠した。
「あ、もうちょっと見たかったのに…。」
「だーめ。見せられません。おっと、そんなことより私が注目している次の子の番だぞ。」
カリンはフィールドのほうを見た。
フィールドにはエリルが立っていた。
「エリルート・アルティーユ?もしかして東大陸の貴族かい?」
「そこまでは私は聞かなかったな。そもそも私は貴族のことはあまり知らないし…。」
「そっか。じゃあそれは入学してきてから決めましょうかね?」
フレッジは会話をやめてカリンの横に腰を下ろした。
「…いきます!!」
エリルはレイピアを抜きはらい、型を開始した。
「…速いな。」
「そうだね。高速5連撃の『ラピッドリィストライク』、そして高速12連撃の『ブルーソニック』か。
中から上級者向けの技だよ。それをこの完成度でやるなんてね。」
「だから言っただろ、注目しているって。」
2人が話しているうちにエリルの型は終わった。
得点はもちろん、パーフェクトだった。」
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