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「ふう、なんとかノーミスで切り抜けれたな。」
仁は控室の壁に寄りかかって座りながら言った。
「私もパーフェクトだったよ。まぁ型は大丈夫だったけど次の模擬戦が気になるね。」
「そうだな。強いやつ、特にあの最後のやつとあたると厄介だな…。
あいつ、どう見てもただものじゃない…。エリルも型を見ていたよな?」
「もちろん見てたわ。あの速さ、そしてあの鋭さ…今回の受験者の中ではたぶん一番強いんじゃないかな?」
「たぶんな。俺は絶対にそいつと当たりたくないな。」
「そうだね。でもそんなにフラグ立てたらやばいんじゃない?」
エリルがそんなことを言うと後ろから誰かが近づいてきた。
「…いまからフラグを回避できるかな?」
「無理だね…。」
2人で同時に振り返るとそこにはまさに今、話していたレム・ハルジオンが立っていた。
「わぁ~2人ともぴったり同時だねぇ。」
「…だよな。」
「うん…見事にフラグ回収しちゃったね…。」
2人そろってため息をついた。
「でね~、さっき2人とも私と戦いたくないって言ってたでしょ?たぶん、戦うことになる気がするんだぁ。」
「おいおい、そんなフラグ立てるなよ…。」
「仁、今自分でもフラグを立てていたのも忘れずにー。」
「え…、立つようなこと言っちゃった?」
そんなことを言っていると控室に放送アナウンスが流れた。
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