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『試合の対戦相手と順番が決まりました。1番組~…。5番組、エリルート・アルティーユ、~…。
10番組、二階堂仁、レム・ハルジオン。』
「…で、こうなっちまうと。」
「仁、ご愁傷様とドンマイ、どっちがいい?」
「どっちもごめんだ…。」
仁は肩を落としてため息をついた。
「私と戦うのがそんなにイヤなのぉ?」
「普通に考えてうれしいというやつはいないと思うぞ。」
「そうかなぁ?私はうれしいよぉ。強い人じゃないとついついいじめすぎちゃってぇ、壊れちゃうからねぇ。」
「…さらっと怖いこと言ってない?」
「俺も幻聴じゃなければ言われたと思う…。」
とにかく驚くことが多すぎてげっそりしている2人をよそに、レムはずっと笑っていた。
「ふふふ~、頑張ろうねぇ~。いくよぉ、春風~。」
レムが春風と呼ぶとどこからともなく白猫が歩いてきてピョンとレムの肩に飛び乗った。
「その猫は?」
「春風っていう、私の友達だよぉ。」
レムは肩に乗っている猫の頭を撫でた。
すると猫は気持ちよさそうにのどを鳴らした。
「可愛いね!!触っていい!?」
するとエリルがものすごい触りたそうな顔をしてレムに聞いた。
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