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「…もしもしエリルさん!!聞こえてますか!?」
仁はエリルの耳元で大き目の声で言った。
「ひゃぅ!!あ、仁!!どうしたの!?」
「どうしたのじゃねぇよ…。あいつ、もう行ったけど…俺たちはどうする?」
「あ、あぁ…そのことか。私はもうすぐアップをしてくるつもりだよ。」
エリルようやく切り替えて受け答えた。
「そっか。俺はもうちょっと時間があるから試合を見るなり休憩するなりしてるわ。どうせ焦ってなんかしたところで変わるわけじゃないんだし。」
「ま、それもそうだね。私も早く終わらせて春風を…じゃなくて試合を見よう。」
「…お前、本当に大丈夫か?」
「む、失敬な。大丈夫、サクッと終わらせるから見てて。」
エリルは自信満々に言うと外のほうに歩いて行った。
「まぁ、いくらエリルは大丈夫か。俺のほうがよっぽど大丈夫じゃないな。」
置いておいた大剣を持って立ち上がった。
「ま、なるようになれだな。さ、見れそうなとこでも探すか。」
仁も立ち上がって外に出て行った。
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仁が席を発見して座ってちょっとするとまもなくエリルの試合が始まった。
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