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いちおう試合前にわかっていることがある。
試験を受ける手続きのときに持ち込みの武器を登録していた。
どうやら登録後にもらったカードにはそのデータが入っていて、それのおかげで致死ダメージは受けないらしい。
どういう仕組みだかわからないがそういうご都合主義的なもののおかげで今までの試合は死亡者も重症者もゼロである。
もちろん、今後もゼロのままだろう。
そしてその効果のおかげでフィールドのエリルは十分に戦えていた。
開始からまだあまり経過していないが目に見えてエリルが押しているように見えた。
相手は明らかにエリルの素早い攻撃に対応できていなかった。
「ちょっとやりすぎなんじゃないか…これ…。」
「そうかなぁ?試験なんだから本気でやらないと意味がないしぃ、そのほうが反撃も喰らわなくていいかもよぉ?」
「いやいや、勝負はもう大体決まってんだからそこまでしなくても…って、」
仁は違和感に気づき横を向いた。
するとそこにはレムがこっちを向いて立っていた。
もちろん、春風も一緒で頭の上で丸くなっていた。
「なんでそこにいるんだよ!?というか、いつからいたんだよ!?」
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