剣の世界

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『次の試合をはじめます。二階堂仁とレム・ハルジオンはフィールド内に入ってください。』 仁がアップを終えて控室に戻ってしばらくするとアナウンスが入った。 「時間か…。」 仁は立ち上がって大剣を背負った。 「…考えたって仕方ないか。よし、やってやる!!」 仁は自分の顔を叩いて気合を入れてフィールドにでた。 フィールドに出るとすでにレムが立っていた。 「来たね~。しかもさっきよりいい顔してるよぉ?」 「そうか?そういうお前は相変わらずの顔だな。ところで春風はどうした?」 「ふふふ~、どういたしましてぇ。あぁ、春風ならエリルちゃんに預けたよぉ。」 そういうとレムは剣を抜いた。 「それがお前の剣か。銘はないんだろ?」 「ないよぉ~。でも仁もないよねぇ?」 「そうだな。じゃあこの点は対等だな。」 そういうと仁は大剣を抜いた。 「話はこれで終わりだな。お互い全力を尽くそうぜ。」 「当然だよぉ~。」 そして2人は剣を構えた。 「………。」 「………。」 2人の間に静寂が走る。 しかし、やがてそれも終わりを告げる。 『…はじめ!!』 審判の声とともに試合が始まった。 「先行はいただくぞ!!」 スタートとともに仁はレムに突っ込んでいった。
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