2人が本棚に入れています
本棚に追加
「今、戦っている相手に対してそんなにホイホイ手の内を明かすと思うか?」
「…まぁ、それもそうだよねぇ。」
レムは剣を構えると一気に距離を詰めてきた。
「私ってぇ、カウンターは得意なんだけどぉ、自分から攻めていくのは微妙なんだよね~。」
「とか言っときながら普通に強いけど?」
「いやぁ、仁のほうが攻めは強いよぉ?カウンターとかは苦手そうだけどね~。」
「俺は相手の手の内を読んだり、考えたりするのは苦手なんだよ。実際、パリィはエリルに『たまにはこういうことをしないと脳筋バカって言われちゃうよ。』って言われたから覚えたんだよ。
ていうか覚えさせられたか…。でもやっぱり性に合わないから攻めだけは負けないようにしてきたんだ。」
「う~ん、そっかぁ。でもそれじゃあ私には勝てないよぉ?」
「勝って見せるさ。『パリィアウト!!』」
仁はさっきレムにやられたパリィを今度はやり返した。
「(成功だ!!)」
仁は心の中でそう思うと、思った通りにレムは剣を落としそうになっていた。
「もらった!!」
仁は剣を構えてレムに突っ込んで強攻撃技を放とうとした。
最初のコメントを投稿しよう!